【2月1日 AFP】米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は1月31日、イランが実施した中距離弾道ミサイルの発射実験について「絶対に容認できない」と非難した。発射実験を受けて国連安全保障理事会(UN Security Council)が開いた非公開会合の後に述べた。

 米国は先週末に行われたとされる発射を受けて、安保理に緊急会合の開催を要請。これはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が派遣した国連大使が国連安保理に対して最初に起こした行動となった。

 ヘイリー大使は記者団に対し、「われわれは、イランが1月29日の日曜に中距離弾道ミサイルの発射実験を行ったことを確認した。これは絶対に容認できない」と語った。

 ヘイリー氏はまた、イランが自国のミサイルについて、防衛目的であり、核弾頭を搭載できる仕様ではない以上、国連決議には違反しないと主張していることにも異議を唱えた。

 ヘイリー氏は、イランは弾頭の搭載が可能な弾道ミサイルの発射実験が自国に認められていないことを自覚していると指摘。その上で、実験で発射されたミサイルの能力は500キロの爆発物を搭載できるなど「核兵器を運ぶのに十分過ぎるものだ」と批判した。

 英国のマシュー・ライクロフト(Matthew Rycroft)国連大使によると、安保理はアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長と、安保理がイランとの核合意を承認した後に設置された委員会の双方に報告書の提出を要求したという。(c)AFP