モロッコ、アフリカ連合に33年ぶり再加盟 西サハラ問題は棚上げ
このニュースをシェア
【1月31日 AFP】アフリカ連合(AU)は30日、エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)で開催した首脳会議で、モロッコの33年ぶりの再加盟を承認した。モロッコが領有権を主張する西サハラの地位をめぐって再加盟に強硬に反対する国もあったが、会議に参加した首脳によると54か国中39か国が賛成した。
AU加盟国は、感情的で緊迫した議論の末、西サハラ問題については結論を持ち越すことを全会一致で決めた。
AUの一部加盟国はモロッコが再加盟の条件として、西サハラ全域の主権を主張しているサハラ・アラブ民主共和国(SADR)のAUからの除名を要求するのではないかと危惧していた。
しかし、SADRのモハメド・サレム・ウルド・サレク(Mohamed Salem Ould Salek)外相は「モロッコは条件を付けておらず、(中略)われわれは彼らの言葉を信じ、アフリカ連合への再加盟を認めることにした」と述べた。
モロッコはAUの前身であるアフリカ統一機構(OAU)が西サハラの加盟を認めたことに反発し、1984年に同機構から脱退していた。(c)AFP/Fran BLANDY