【1月30日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の男子シングルス決勝で5年ぶり18度目の四大大会(グランドスラム)優勝を飾ったロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が29日の試合後、今大会のタイトルは「他の何とも比べ物にならない」としたうえで、好敵手ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の存在が自身をより高みへと引き上げたと語った。

 今大会2回戦から脚上部の問題に悩まされ、4回戦の錦織圭(Kei Nishikori)戦、続く準決勝のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)戦でもメディカルタイムアウトを必要としたフェデラーは「これ(優勝)を実感するにはもう少し時間がかかると思う。スイスに戻る頃に『ワオ』と感じるんだろうね。この試合の大きさは別物になると思う」と話した。

「これは他の何とも比べものにならない。もしかしたら、2009年の全仏オープン(French Open)を除いて。全仏は僕が挑戦し、全力を尽くして戦った待望のものだった。それに近いものを感じる」

 さらに、2007年に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)以降の四大大会決勝ではナダルに4連敗を喫し、タイトル獲得から見放されていたフェデラーは「ラファは僕のキャリアにおいて格別な存在。彼が僕をより良い選手にしてくれたと思う」とライバルをたたえた。

「彼との対戦は究極の挑戦としてあり続けている。だから、間違いなく非常に特別だ」

「今回の決勝前にも、グランドスラムの決勝では本当に長い間彼に勝てていないから、もし僕がラファに勝ったらそれはものすごく特別で感慨深いものになる、と話していた」 (c)AFP/Talek HARRIS