英サッカー界の児童性的虐待は「恥」、ベッカム氏嘆く
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【1月30日 AFP】英サッカー界を揺るがしている少年選手への性的虐待の問題について、イングランドサッカーの象徴的存在であるデビッド・ベッカム(David Beckham)氏が29日、国内のラジオ番組で「恥」だと話した。
イングランドでは現在、クルー・アレクサンドラFC(Crewe Alexandra FC)に所属したアンディ・ウッドワード(Andy Woodward)氏が被害を公表したことをきっかけに、1970年代から80年代にかけて性的虐待が行われていた事実が次々に明るみに出ている。
ベッカム氏もまた、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のユースで育った選手で、後にトップチームの主力として活躍したポール・スコールズ(Paul Scholes)氏、ニッキー・バット(Nicky Butt)氏、ギャリー・ネビル(Gary Neville)氏とフィル・ネビル(Phil Neville)氏のネビル兄弟ら、そうそうたる面々がそろった伝説的なユースチームの一員として知られている。
41歳となったベッカム氏はこの日、英BBCのラジオ番組に出演。示唆に富むインタビューの中で、同氏はスキャンダルが「恥ずかしいし、何とかしなくてはならない」と話しつつ、ユナイテッドでは「そういうことはまったくなかった」と虐待を否定した。
「一番近いのは、トップチームの一部の選手から、自分たちの当時のアイドルの前で間抜けなダンスを踊れと言われたことだと思う。すごく屈辱的だったけど、目的は僕らに教訓を与えることだった」
「僕としては、国内のすべてのクラブに協力してほしいし、英国サッカー協会(FA)は全力を尽くしてくれていると思いたい。今回のように意見を言う元選手が増えてくれば、できることも増えてくると思う」 (c)AFP/Pirate IRWIN