【1月30日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は29日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がサウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジズ(Salman bin Abdul-Aziz)国王と電話会談を行い、イラン核合意を厳格に実行していくことを確認したと発表した。トランプ氏はこれまで、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権下で成立したイラン核合意に反対していた。

 ホワイトハウスの声明によると、両首脳はイランによる「(中東)地域を不安定化させる活動」に対処し、「イスラム過激派のテロ」拡散を防ぎ、シリアとイエメンで国内避難民らが居住する安全地帯を設置する必要性についても申し合わせた。

 ただ、これらの計画の詳細は明らかにしなかった。

 トランプ氏は、イランの核開発問題をめぐり、イスラエルと敵対する同国と米国など6か国が2015年に署名した合意文書に反発し、破棄する考えを示していたが、軌道修正を図った可能性がある。(c)AFP