米入国禁止で足止めの移民ら、一時滞在許可へ カナダ
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【1月30日 AFP】(更新)カナダ移民・難民・市民権省は29日、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が大統領令で命じた入国規制を受けてカナダ国内で足止めされる人に対して、国内への一時的な滞在許可を出す方針を明らかにした。
トランプ大統領が27日に署名した大統領令では、すべての国からの難民受け入れを少なくとも120日間凍結するほか、イスラム教徒が多数派を占める7か国の一般市民の入国を90日間禁止するとされた。
カナダのアフメド・フッセン(Ahmed Hussen)移民・難民・市民権相は記者会見で「カナダに留め置かれそうな人たちにお伝えしたい。必要であれば、過去にもしたように、私が大臣としての権限を行使して一時的な滞在許可を与える」と述べた。フッセン氏自身もソマリアからの移民。
トランプ氏の大統領令によってカナダで影響を受ける人数の見通しは示さなかった。カナダ当局はこれまでのところ、国内で足止めされている人について把握していないという。
フッセン氏はトランプ政権側からは大統領令に関して、対象国とカナダの二重国籍者は影響を受けないと説明を受けていると語った。(c)AFP