イラン大統領、トランプ米大統領に対し「今は壁をつくる時ではない」
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【1月28日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は28日、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を批判し、「今は国と国の間に壁をつくる時ではない」と述べた。
ロウハニ大統領はイランの首都テヘラン(Tehran)で開かれた観光業界の会議で、米新政権について「彼らはベルリンの壁(Berlin Wall)がもう何年も前に崩壊したことを忘れている。たとえ国と国の間に壁があったとしても、それは取り払わなければならない」と述べた。
ロウハニ大統領の発言は、トランプ米大統領がメキシコ国境沿いに壁を建設しようとしていることや、イランを含むイスラム教徒が多数を占める7か国からの旅行者らに対し新たに厳しい入国制限を導入する方針を示したことを受けたもの。ロウハニ大統領は、トランプ大統領が打ち出したビザ発給停止については直接触れなかったが、2015年に欧米など6か国と核問題の包括解決に向けた枠組みに合意して以降、イランは外国人旅行者に「門戸を開いている」と語った。
トランプ氏はイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン国籍の移民や旅行者に対し、ビザの発給を最低90日間停止する方針を示している。またこれらの国が、米国へ入国しようとしている個人に関する広範な情報を提供しなかった場合には、ビザ発給停止の期間を延長する可能性も示唆している。米国には100万人を超えるイラン人が住んでおり、多くの家族がこうした事態を深く懸念している。(c)AFP