【1月28日 AFP】男女平等の面で世界トップクラスとされるノルウェーで27日、同国史上初めて空軍トップに女性が指名された。

 トーニャ・スキナーランド(Tonje Skinnarland)少将(49)は、昨年10月に前任者が死去して以来、暫定的に空軍トップの職務に就いていた。スキナーランド少将の軍歴は30年に及ぶが、パイロットとしての経験はない。

 ノルウェー空軍が近代化を推し進めF16戦闘機の最新鋭ステルス戦闘機F35への置き換えが差し迫る中での指名となった。

 ノルウェー軍では1990年代前半から女性のジェット戦闘機パイロット、ヘリコプターパイロット、潜水艦艦長が誕生している。今回の人事は「男女平等」に向けた新たな節目となる。

 ノルウェーは昨年から男女両方に兵役を義務付け、北大西洋条約機構(NATO)加盟国として初めて女性の徴兵を行っている。しかしポジションには限りがあるため、軍に残れるのは最もやる気のある人だけだ。

 昨年夏の徴集兵の約3分の1が女性だった。彼女たちは軍の結束を強めるため、男女混合の兵舎に入ることが多い。(c)AFP