アレッポ東部、4年ぶりに鉄道運行が再開 シリア政府軍の奪還で
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【1月26日 AFP】シリア政府軍が反体制派から昨年12月に奪還した同国第2の都市アレッポ(Aleppo)東部で25日、4年数か月ぶりに列車の運行が再開した。AFPの協力カメラマンによると、戦闘で荒廃した市内を走り抜けるこの列車は同日だけで数百人が利用した。
アレッポ東部で列車が運行するのは、2012年夏に反体制派が同地を制圧してから初めて。それ以降、アレッポは政府が支配する西側と反体制派が支配する東側に分断されていた。
列車は東郊にあるジブリーン(Jibreen)駅から、戦闘の前線だった地区を抜け、アレッポの主要駅であるバグダッド(Baghdad)駅に到着。乗客の男性や女性、子どもは窓から外の様子をしきりに眺めていたという。
アリ・ハムード(Ali Hamoud)運輸相は列車の運行再開について「シリア部隊の英雄たちが勝利し、アレッポ全市に安全と安定を取り戻した」ことで実現したと述べた。
とはいえ内戦の影響で、アレッポと他の主要都市を結ぶ列車の運行は依然として停止されたままだ。
シリア国営鉄道によると、ジブリーン駅とバグダッド駅を結ぶ路線は1日4往復。1回の運行で最大600人が利用する見通しという。
かつてアレッポは経済の中心地だったが、6年近くに及ぶ内戦の激戦地となり荒廃が進んでいる。(c)AFP