【1月26日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2017)は25日、チェコのオストラバ(Ostrava)で女子シングル・ショートプログラム(SP)などが行われ、大会連覇を目指すエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)が78.92点で首位に立った。また、3年ぶりに競技復帰を果たしたカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner、イタリア)も3位と好発進をみせている。

 17歳にして世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)と欧州選手権の女王に君臨するメドベデワは、手袋と同じスカイブルーのコスチュームを身にまとい、先月記録した自己ベストの79.21点に迫る高得点を記録すると、「もう少し高いと思っていました。それでも、十分に高得点です」とコメントした。

 27日に行われるフリースケーティング(FS)を控え、アンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya、ロシア)が74.39点で2位入り、コストナーの72.40点を上回った。ロシア勢では大会初出場のマリア・ソツコワ(Maria Sotskova)が72.17点で4位に続いている。

 女子の表彰台は3年連続でロシア勢が独占するとみられているが、2014年の世界フィギュアで銅メダルを手にしたコストナーが、それ以来となる復帰戦でメダル争いに食い込んでいる。

 2012年の世界フィギュア女王で現在29歳のコストナーは、思わず目を引く黒と白の衣装で登場し、英ロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のドラムソロなどに合わせた振り付けで、久しぶりの競技とは思えない滑りを披露した。

 コストナーは2014年ソチ五輪で銅メダルを手にしたあと、長期休養を決断していたが、元恋人で陸上競歩のアレックス・シュバーツァー(Alex Schwazer)のドーピング検査回避を手助けしたとして、出場停止処分を科されていた。

 一方、ペアのSPでは、先月のグランプリ(GP)ファイナルを制したロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が、80.82点で首位につけた。(c)AFP