欧州全域で大気汚染が深刻化、寒さで暖房使用増え
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【1月25日 AFP】強い寒気に見舞われた欧州各地では24日、風がほとんどない状態で、暖房用に石炭や木材が多く使用されたことによるスモッグが発生し、各国で緊急の対策が講じられた。
フランス・パリ(Paris)では、23日から排ガス量の多い旧型車の走行制限が実施され、公共交通機関の料金が引き下げられた。また国内の多くの地域で車の制限速度が引き下げられた。
英国ではロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)で、23日から2日連続でスモッグの影響により100便前後が欠航となった。英気象庁(Met Office)はイングランド(England)地方全土が「深刻」な状態にあるとして注意を呼び掛けた。
ハンガリーでは、当局が首都ブダペスト(Budapest)を含む約20都市で大気汚染警報を発令。ブダペスト市内では触媒コンバーターを搭載していない自動車の走行を、23~25日まで禁止する措置が取られた。
欧州で最悪レベルの環境にある首都とされるブルガリアのソフィア(Sofia)も大気汚染に見舞われたが、これまでのところ当局による規制などは行われていない。(c)AFP