【1月25日 AFP】2016年に現役復帰したボクシングのマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が24日、次の試合の対戦相手がオーストラリアのジェフ・ホーン(Jeff Horn)で決まったとの報道が出るなか、まだ決定ではないと述べた。

 パッキャオの次戦については、プロモーターのボブ・アラム(Bob Arum)氏が、オーストラリアでホーンと戦うと発言。これが各国のメディアで一斉に紹介されたが、パッキャオ本人は、まだ決定事項ではないとくぎを刺している。

 フィリピンのABS-CBNテレビが行ったインタビューで、パッキャオは、「まだ決まっていない。交渉はまだ終わっていない。まだ途中だ。日取りも、対戦相手も、どれも最終決定ではない。他の国からもたくさん申し込みがある」と語った。

 パッキャオは昨年4月のティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)戦をもって、いったん現役を引退。しかしそのわずか半年後、まだまだ若いと話して引退を撤回し、復帰戦でジェシー・バルガス(Jessie Vargas、米国)を判定で下して自身3回目となるWBO世界ウエルター級のベルトを獲得した。

 パッキャオはまた、総合格闘技(MMA)のスーパースター、コナー・マクレガー(Conor McGregor)と戦ってみたいとも話している。マクレガーには、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)との対戦の可能性が浮上している。

 マクレガー戦が実現する可能性について、パッキャオは「向こうにそのつもりがあるなら、可能性はある。ただ、やるなら絶対にボクシングだ。総合ルールではやらない」と語った。

 パッキャオは2016年にフィリピンの英雄としての知名度を生かし、同国の上院議員にも当選した。また、非常に競争が激しい同国のバスケットボール・リーグで、以前から選手兼コーチも務めている。

 バスケットボールについては、練習を欠席する状況が続いており、選手としての力量や、議員の職務との両立を疑問視する声も上がっている。しかし本人にやめるつもりはないようで、「はっきりさせておくが、ほかのことが議員の仕事に影響しているということはまったくない」と話している。(c)AFP