【1月25日 AFP】国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン(Philip Craven)会長は24日、2018年に開催される平昌冬季パラリンピックでも、ロシア選手の出場を引き続き禁止する可能性を示唆した。

 ロシアについては、世界反ドーピング機関(WADA)の調査で国家ぐるみの薬物使用が発覚。2016年のリオデジャネイロ五輪では、同国代表選手の参加可否について各競技団体に判断が委ねられたが、パラリンピックでは全面的な出場禁止を科された。

 ロシアは薬物が横行する状況を改善する取り組みを続けているが、クレーブン会長は、それで出場が保証されるわけではないと考えている。ロシア選手の国際大会復帰を認めるかについて、同会長は英BBCに対し、「わからないし、わかる人はほとんどいないだろう。謝ってもらいたいわけではない。ただ是正してほしいだけだ」と述べた。

 クレーブン会長がコメントしたのはアルペンスキー世界選手権(World Para Alpine Skiing Championships)の開催地で、この大会にもロシアの選手は出場していないが、会長は出場禁止が長引かないことを願っている。

「ロシアはスポーツ大国で、ロシアの選手がいないのは競技レベルの面で寂しい。それでも、汚れたプレーを続けてきた国を出場させるわけにはいかない」 (c)AFP