【1月22日 AFP】(写真追加)米国でドナルド・トランプ(Donald Trump)新大統領が就任した翌日の21日、全米で行われた女性主導の反トランプ抗議行動と連帯し、世界各国でデモが行われた。

 主催者によると、デモは世界の計600か所以上で行われ、オンライン上で参加登録した人の数は250万人を超えた。

 英ロンドン(London)のトラファルガー広場(Trafalgar Square)で行われたデモには、主催者によると10万人程度が参加。一方の警察は推定参加人数を公表しておらず、独立機関による参加者数の統計はない。参加者の大半が女性だったが、男性や子供の姿も目立った。

 仏パリ(Paris)ではエッフェル塔(Eiffel Tower)周辺に少なくとも7000人が集まり、同国の標語「自由、平等、友愛」を記した幕を掲げた。参加した30代半ばの米国人女性は、「今日の抗議行動に参加した理由は、トランプが全ての人道に対する脅威だからです」と語った。

 フランスなどの欧州諸国では、トランプ氏の大統領選勝利や英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票の結果を受け、右派のポピュリズム(大衆迎合主義)勢力や国粋主義団体が勢いづいている。

 反トランプデモはスペインのバルセロナ(Barcelona)、イタリアの首都ローマ(Rome)、オランダの首都アムステルダム(Amsterdam)、スイスのジュネーブ(Geneva)、ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)、ドイツの首都ベルリン(Berlin)、チェコの首都プラハ(Prague)など欧州各地に加え、オーストラリアやニュージーランドでも行われた。(c)AFP