トランプ大統領、オバマケアの負担軽減目指す大統領令に署名
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【1月21日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は就任初日の20日、医療保険制度改革(通称オバマケア、Obamacare)による経済的負担軽減を目指す大統領令に署名した。トランプ大統領はオバマケアの撤廃を公約で明言していた。
トランプ大統領がホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)で大統領令に署名する間、ラインス・プリーバス(Reince Priebus)首席補佐官は同大統領令について、2010年に成立した医療保険制度改革法(Affordable Care Act)が強いる「経済的負担を最小限にする」ことを目指したものであり、「撤廃に関しては検討中」だと説明した。
大統領令は、医療保険制度改革法の規定のうち国や消費者、保険会社、各種医療機関に経済的負担を課すものの実施を、利用可能なあらゆる手段を使って先送りしたり、見送ったりすることを厚生長官と政府の関連部局に命じる内容。
共和党にとってバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領が残したオバマケアの撤廃は最優先課題だ。公的医療保険や雇用先の民間医療保険に加入していない多数の国民に医療保険を提供することを目指したオバマケアを共和党は欧州型の社会主義的な医療制度につながり、財政も圧迫するとみなしてきた。
共和党は、保険加入面の格差を是正しつつ保険業界も安心させるプランを提供するとして、オバマケアの撤廃と代替法案のスピード可決を目指している。(c)AFP