【1月21日 AFP】韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は、同社のスマートフォン「ギャラクシーノート7(Galaxy Note 7)」で発火・爆発が相次ぎ大規模リコールに発展した問題で、電池の大きさが不規則だったことによる過熱などが原因だったと特定した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が20日報じた。

 サムスン電子は調査結果を23日に正式公表する予定。関係者がWSJに語ったところによると、調査の結果、一部の電池に大きさが一定でないものや製造上の問題があったことが発火や爆発の原因だとみられるという。

 WSJの報道によると、サムスン電子は当初、発火問題が同社傘下企業のサムスンSDI(Samsung SDI)製の電池により発生したと考え、この電池を使用したスマートフォンをリコールして交換するため香港(Hong Kong)の新能源科技(Amperex Technology)社製の電池を使用したスマートフォンを増産した。

 WSJは、発火や爆発を起こしたサムスンSDIの電池に大きさが不規則なものがあり、スマートフォンに正しくはめ込むことが出来ずに電池が過熱したと報じている。一方、新能源科技が製造した電池はリコールされたスマートフォンとの交換を急ぐあまり急激に製造量を増やしたため製造上の問題が生じたという。WSJは新能源科技の製造上の問題の詳細については報じていない。(c)AFP