【1月20日 AFP】米大統領選期間の大半を通じて対立してきた米国の主流メディアとドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は、泥沼の長期戦を見込んだ臨戦態勢に入ったようだ。

 大統領就任式を数日後に控えたトランプ氏は、米FOXニュース(Fox News)に対し「不正直なメディアに対抗する唯一の手段」としてホワイトハウス(White House)に入った後もツイッター(Twitter)で持論を発信していくと語った。

 歴代大統領の中でメディアとの関係をこじらせた大統領は多いが、トランプ氏の場合はメッセージの根幹にメディアに対する悪意があることから、在任期間中の波乱が予想される。トランプ政権はメディアと世論形成を争う中で、政権に批判的な報道機関を脅して服従させようとするのではないかと、ジャーナリストやメディア専門家らはみている。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)のメディアコラムニスト、マーガレット・サリバン(Margaret Sullivan)氏は「地獄」の幕開けを予測する。トランプ氏は「ジャーナリストとして当然の仕事をしている記者たちを罰し」、トランプ政権によって多くのジャーナリストが捜査や告訴の対象とされるのではないかと懸念する。