観客の死亡事故で初日のラリーが中止に、WRC開幕戦
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【1月20日 AFP】2017年の世界ラリー選手権(WRC 2017)開幕戦、ラリー・モンテカルロ(Rallye Monte-Carlo 2017)は19日、ヒュンダイ(Hyundai)のヘイデン・パッドン(Hayden Paddon、ニュージーランド)が引き起こしたクラッシュで観客が死亡する事故が発生し、この日のラリーが中止となった。
今季開幕戦を4番手でスタートしたパッドンだったが、仏アントルヴォー(Entrevaux)からユブレイユ(Ubraye)までの21.25キロメートルに及ぶスペシャルステージ(競技区間)の終盤に差しかかると、左カーブでコントロールを失い車両を滑らせた。
大会主催者は事故直後、凍った路面を走行するパッドンの写真を撮ろうとしていた観客が負傷し、ヘリでニース(Nice)の病院へ搬送されたと説明していたが、その後、「医療スタッフが最善を尽くしましたが、残念ながら観客は死亡しました。現在は事故の調査が開始されており、関係者全員が当局に協力していく所存です」と声明を発表した。
50歳のスペイン人男性と伝えられたファンの死にショックを受けていたパッドンは、ツイッター(Twitter)に「事故を心から悲しんでいます。私の思いは、巻き込まれた方のご家族や友人とともにあります」と投稿し、「事故が起きたことの衝撃で、現時点ではそれ以上のコメントは難しい状況です」と述べている。
テレビ中継の映像では車両が横倒しになっていたものの、パッドンとコ・ドライバーのジョン・ケナード(John Kennard、ニュージーランド)は脱出して無事だった。
パッドンは事故直後のツイッターで、「ステージの終盤に凍った路面につかまってしまった。車が横倒しになったところに観客がいた」と投稿していた。(c)AFP