バーチャルバンド「ゴリラズ」、6年ぶりの新曲でトランプ氏非難
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【1月20日 AFP】バーチャルバンドの「ゴリラズ(Gorillaz)」が、次期米大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の就任式前日となる19日、実利主義と移民排除に反発する楽曲を引っさげて衝撃的なカムバックを果たした。
ゴリラズは、英ロックバンド「ブラー(Blur)」のデーモン・アルバーン(Damon Albarn)が率いるプロジェクトで、新曲を発表するのは6年ぶり。新曲では、音域の広い豊かな歌声で知られ、英音楽賞「マーキュリー賞(Mercury Prize)」を受賞したこともあるベンジャミン・クレモンタイン(Benjamin Clementine)とコラボしている。
「Hallelujah Money(ハレルヤ・マネー)」とのタイトルが付いたこの楽曲は、エレクトロニカ的なサウンドとなっている。トランプ氏率いる米国を「木」にたとえた内容の歌詞を、クレモンタインが歌っている。
ミュージックビデオでは、トランプタワー(Trump Tower)に似た建物の中の金色のエレベーターに乗ったクレモンタインが、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan、KKK)」の行進やアフリカ原住民の踊りなどの映像を背景に上昇して行く。
アルバーンがコミック・アーティストのジェイミー・ヒューレット(Jamie Hewlett)と共に結成したゴリラズは、アニメキャラクターである架空のメンバーで構成されている。さまざまなアーティストもゲスト出演する。
同バンドは、フェイスブック(Facebook)への投稿で、2011年のアルバム「The Fall」以来となる 5枚目のアルバムを制作中であることも示唆している。同作品では、伝説的な英パンクバンド「ザ・クラッシュ(The Clash)」のメンバーをゲストに迎えたという。
昨年の米大統領選をめぐっては、退任するバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領への支持とは対照的に、多数のミュージシャンがトランプ氏を非難する楽曲を発表した。(c)AFP