【1月19日 AFP】(訂正)新たに発見されたガが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領にちなみ命名された。トランプ氏の髪形に似た頭部を持っていたことがその理由の一つだという。

 新たに見つかったのは体長約9ミリの小さなガで「ネオパルパ・ドナルドトルンピ(Neopalpa donaldtrumpi)」と命名された。発見したカナダ人研究者のバズリク・ナザリ(Vazrick Nazari)氏は、ガの頭部を覆う金色の鱗粉を見た際にトランプ氏の髪形にあまりに似ていることに驚いたという。

 命名をめぐっては、生態学的な問題への関心を集める目的もあるとしている。同氏は、17日に発表された報告書の中で「米国の危機的状況にある生息地の保護を続けるため、より多くの人の注目を集めたかった。この国には、まだ確認されていない種が多数存在する」と説明している。

 新たに発見されたガは、米カリフォルニア(California)州南部を原産としているが、その生息地は、メキシコのバハカリフォルニア(Baja California)州にまで及ぶという。

 トランプ氏にちなんで公式に命名された生物は、このガが初めて。ただ、ペルーのアマゾン(Amazon)流域で昨年発見された毛虫が、トランプ氏の髪形に似た橙黄色の毛でおおわれていることから、「トランパピラー(Trumpapillar)」と非公式の名前が付いた。

 一方、科学情報サイト「Live Science」によると、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領にちなんで命名された生物は、米ハワイ(Hawaii)州原産の熱帯魚やクモなど9種に上り、歴代の米大統領の中では最も多いという。(c)AFP