【1月19日 AFP】中国沿海部の浙江(Zhejiang)省と英ロンドン(London)を結ぶ国際貨物列車の第1便が18日、ロンドンに到着した。中国が掲げる現代版シルクロード(Silk Road)構想「一帯一路」の一環として西欧との貿易関係の強化を図るもので、1万2000キロを18日間かけて走破した。

 ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)のロゴが入った黄色と赤の列車は、衣類などが入ったコンテナ24個を載せ、元日に浙江省の工業都市、義烏(Yiwu)を出発。カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、ベルギー、フランス、英仏海峡トンネル(Channel Tunnel)を経由し、ロンドン東部バーキング(Barking)に到着した。

 中国から英国まで延びる国際鉄道輸送網は中国国営の鉄道運営企業、中国鉄路(China Railway)が構築した。空路より安価、海路より速いという触れ込みで、ロンドンは接続された都市として15番目。

 世界最大の貿易国である中国は2013年、アジアとロシア、欧州の貿易関係の強化などを目指し、陸上の「一帯」と海上の「一路」からなる現代版シルクロード構想を発表した。(c)AFP