元サッカー選手を「テロリスト」指定、エジプト 来日経験も
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【1月18日 AFP】エジプトの裁判所は、非合法イスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」に資金供与したとして、サッカーの元スター選手、モハメド・アブトレイカ(Mohamed Aboutrika)氏をテロリストとして指定した。アブトレイカ氏の弁護士が17日明らかにした。
アブトレイカ氏は現役引退から2年後の2015年に政府から資産を凍結されていた。同氏はエジプトの強豪サッカークラブのアル・アハリ(Al-Ahly SC)に所属し、エジプト代表にも選ばれていた。また日本で開催されたクラブW杯(FIFA Club World Cup)でも活躍した。
エジプト政府は、2013年末にテロ組織に指定された「ムスリム同胞団」にアブトレイカ氏が資金供与を行ったとしている。
エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領が2015年に導入した対テロ法によると、テロリストに指定された人物は移動の禁止や旅券の没収、資産凍結の対象となる。
アブトレイカ氏は、同世代のアフリカ出身サッカー選手としては最も成功した一人で、2012年の大統領選ではムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)氏支持を公言していた。
アブトレイカ氏の弁護士は「(アブトレイカ氏は)問われた罪について有罪判決を受けたことも正式に通知されたこともない」とし、今回の裁判所の決定は「法律に反している」と批判している。(c)AFP