地中海で移民船が転覆、180人近くが行方不明 国連
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【1月17日 AFP】(更新)国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)は17日、地中海(Mediterranean Sea)で14日に起きた移民船の転覆事故により4人が死亡、180人近くが行方不明になっていると発表した。
死亡者および行方不明者の数はイタリア・シチリア(Sicily)島のトラパニ(Trapani)にたどり着き、救助された生存者4人の証言によるものだという。
救助されたエリトリア人2人、エチオピア人2人に聞き取りを行ったIOMおよびUNHCRの人道支援活動スタッフによると、180人以上を乗せた2層式の木造船は13日、リビアを出航。乗船した移民の多くが東アフリカ出身だった。
しかし、海へ出て5時間ほど経過したところで船のエンジンが停止し、浸水し始めた。船はゆっくりと沈み、乗客たちも次々と海の中へ消えていったという。
生存者は海に数時間取り残された後、リビア沿岸からおよそ30カイリ(約55キロ)離れた沖合で欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス、Frontex)のフランス船により救助された。男性3人と女性1人の生存者は「精神的外傷を受け、疲れ果てている」という。(c)AFP