フェデラーが待望の復帰戦で白星「特別な瞬間だった」
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【1月17日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は16日、男子シングルス1回戦が行われ、復帰戦を白星で飾った大会第17シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が「特別な瞬間」だったと振り返った。
けがによる6か月の離脱から実戦に戻ってきた四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーは、ユルゲン・メルツァー(Jurgen Melzer、オーストリア)を7-5、3-6、6-2、6-2で下した。2回戦では、予選勝者のノア・ルビン(Noah Rubin、米国)と顔を合わせる。
フェデラーは試合後、復帰について「コートに入場するとき、マッチポイントにたどり着いたとき、そしてマッチポイントを制したときというのは、特別な瞬間だ」としたうえで、「その三つの要素が、復活を特別なものにするんだと思う」と語った。
「ただここに自分がいて、他の選手とプレーするだけでも素晴らしいことだ。(第2セット以降は)よりリラックスし、簡単に試合を運べた」
オープン化以降では、ケン・ローズウォール(Ken Rosewall)氏に次ぐ年長選手としてのグランドスラム優勝を目指す35歳のフェデラーは、たびたび話題に上る自身の引退をめぐる議論について「ここ7年間にわたって引退について語っているし、驚かないよ」とすると、「当然、何度も聞いてくる人にとって今日の初戦は完璧だった。心の中で考えるんだ『なんでまた?』って」と語った。
「でも大丈夫だ。僕も理解している。これからも質問には答え続けるよ」
今大会が69回目のグランドスラム出場となるフェデラーは昨季、膝の故障に苦しみ、わずか7大会の出場にとどまったことで、世界ランキングは17位に低下。昨年11月には、14年(734週)以上にわたって君臨し続けてきたトップ10から陥落し、2001年5月以降の最低ランクを記録していた。
フェデラーは第1セット、先に相手にブレークを許す苦しい展開となったが、リズムを取り戻すとブレークバックに成功し、第11ゲームでは2度目のブレークを奪った。
一方、ジュニア時代からフェデラーと競い合ってきたメルツァーも意地を見せ、つづく第2セットを取り返すが、第3セットを28分で落とすと、第4セットもロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の観客が一ポイントごとに後押しするスイスのレジェンドに2度のブレークを喫した。試合時間は2時間6分だった。(c)AFP/Robert SMITH