【1月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領が国家安全保障会議(NSC)の戦略広報部門トップへの起用を発表していた保守系作家・コメンテーターのモニカ・クローリー(Monica Crowley)氏が、同ポスト就任を辞退する意向を表明した。クローリー氏をめぐっては、ベストセラーとなった著書の重要部分を他の文献から盗用した疑惑が取り沙汰されていた。

 FOXニュース(Fox News)の元コメンテーターであるクローリー氏は、かつてオンラインオピニオンの編集に携わっていた保守系紙ワシントン・タイムズ(Washington Times)を通じて就任辞退を発表。一方で、自著の盗作疑惑に関しては一切触れなかった。

 CNNテレビは今月7日、クローリー氏著書の数十か所で盗用が判明したと報道。これを受けて出版元のハーパーコリンズ(HarperCollins)は同著を回収した。

 次いで政治ニュースサイト「ポリティコ(Politico)」も、同氏が2000年、コロンビア大学(Columbia University)で米中関係をテーマに書いた博士論文でも、複数の盗用箇所が見つかったと指摘していた。(c)AFP