【1月16日 AFP】16日に開幕した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の会場近くで、数人のファンが発煙筒をたくなどの迷惑行為に及び、会場への出入りを禁止された。

 現地紙ヘラルド・サン(Herald Sun)が伝えた警察のコメントによれば、会場のすぐそばの「ヤラ川(Yarra River)に沿って15人から20人の男性グループが練り歩き、うち2名が発煙筒に火をつけるという極めて危険な行為に及んだ」という。

 警察は監視カメラの映像を分析した上で立件も考えているとのことで、「当該の男性グループについては現在も捜査中で、手元の映像を見直している」と話している。

 インターネット上には、会場近くの川沿いの公園で発煙筒が煙を上げる映像がアップロードされている。大会初日のこの日、全豪オープンの会場には数多くのファンが観戦に訪れている。

 警察によれば、集団の中には「欧州のとある国の国旗をまとっていた」者もいたというが、「人種と関係のある」事件ではないという。テニスの大会では珍しいことだが、全豪オープンではこれまで2007年と2009年に、セルビアとクロアチア、ボスニアのファンが乱闘騒ぎを起こしていた。

 そのため警察は今年の大会前、「会場でトラブルを起こした者は、その場から退去させられ、場合によっては主要スポーツ大会法違反の罪に問われることもあると覚悟してほしい」と話し、問題行動には容赦しない姿勢を示していた。(c)AFP