ドゥテルテ比大統領、麻薬撲滅に戒厳令も辞さず
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【1月15日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(71)は14日、自身が掲げる「麻薬撲滅戦争」を遂行するためならば戒厳令を敷くことも辞さないとの考えを明らかにした。
ドゥテルテ大統領は14日夜の演説で、違法薬物問題の悪化が最悪な状態にまで進んだならば「必要とあらば私は戒厳令を敷くだろう。誰も私を止めることはできない」と述べ、その目的は「フィリピン国民とこの国の若者を守ることだ」と語った。
ドゥテルテ大統領はこれまでにも戒厳令を示唆したことはあったが、明確に意志を示したのは14日の演説が初めて。戒厳令が敷かれれば、ドゥテルテ大統領は軍を通じて司法権を掌握し、逮捕状なしで市民の身柄を拘束し長期にわたって勾留することなどが可能となる。
フィリピンでは1972~81年、フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領(当時)によって戒厳令が敷かれていた。マルコス大統領の独裁政権は1986年の「人民革命(People Power Revolution)」で打倒された。(c)AFP