■独ロボット大手も買収

　国際ロボット連盟（IFR）によると、中国はすでに世界最大のロボット市場となっており、その規模は今後も拡大の一途をたどるとみられる。2019年までには世界の産業ロボット市場の40%を占めると予想されている。

　上海交通大学（Shanghai Jiaotong University）のワン・フーシェン（Wang Hesheng）教授（ロボット工学）によると、中国政府はロボット工学の研究に重点的に投資しているという。

　中国の家電大手、美的集団（Midea Group）は今年、ドイツのロボット大手クーカ（Kuka）を50億ドル（約5700億円）相当で買収。ドイツの政界からは主要技術が中国に流出するとして買収に反対する声が上がっていた。

　ロボット需要の急増を受けて、習近平（Xi Jinping）国家主席は、現在外国メーカーが支配している国内市場のシェアを増やすよう国内メーカーに呼び掛けた。

　とはいえ、コスト面や技術的な難しさを考えれば、ロボットが日常生活の一部になるのはしばらく先のことだろう。(c)AFP/Matthew KNIGHT