【1月14日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、就任式を控えたドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領の政権移行が「異例」だとの見解を示し、企業経営者として名を成してきたトランプ氏の「即興的」なやり方は大統領職にはうまく通用しないだろうと述べた。

 13日に一部公開された、米テレビ局CBSのニュース番組「60ミニッツ(60 Minutes)」のインタビュー内容の中でオバマ大統領は、自らが務めた同国の第44代大統領と、次の第45代大統領の間に緊張が存在していることを明らかにし「これは異例だ」と述べ「(ただし)次期大統領はこれに同意するか分からない。彼は異例の候補だったから」と語った。インタビューの全内容は15日に放送される。

 またオバマ氏は、トランプ氏の自由気ままなやり方が大統領執務室では試されるだろうと述べ「彼が自らのビジョンを実行できるとして指名されたことは、彼自身と国民にとってテストになると思う。彼を見くびってはいけない。合衆国の第45代大統領になるのだから」と語った。

 さらに「私が一つ直接彼に言ったことで、議会にいる共和党の友人たちや全国の支持者らに助言したいことは、われわれが先に進むにあたって、一定の規範、一定の制度的伝統が損なわれてはならないということだ。なぜなら、そうしたものがそこにあるのは理由があるからだ」とも述べた。(c)AFP