米軍、「自己防衛」でアフガン市民33人死亡と発表
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【1月12日 AFP】(訂正)米軍は12日、昨年アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)州の村で「自己防衛のため」に実施した空爆により、市民33人が死亡したことを認めた。
この空爆は昨年11月3日、民家に潜伏していた旧支配勢力タリバン(Taliban)の部隊と戦闘を繰り広げていた米軍とアフガニスタン軍が上空からの支援を要請したことを受けて実施された。
アフガン駐留米軍は声明で、「調査の結果、遺憾ながら市民33人が死亡、27人が負傷したと断定した」と発表。米軍部隊が「自分たちとアフガニスタン軍を守るため、民家を攻撃拠点として使用していたタリバンに自己防衛のため反撃した」と説明した。戦闘では米兵2人、アフガニスタンの特殊部隊員3人も死亡している。
米軍の攻撃を受けた建物内には女性や子どもを含む市民がいたとみられている。州都クンドゥズでは空爆後、犠牲になった子どもたちの遺族らが、ばらばらになった遺体をトラックにのせて示威行動を繰り広げるなど、激しい怒りが巻き起こった。
アフガン駐留米軍を率いるジョン・ニコルソン(John Nicholson)司令官は「そのような状況だったとはいえ、無実の人々の命が失われたことは大変遺憾に思う」と述べた。(c)AFP