【1月11日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)を含む3都市で10日、爆弾攻撃が相次いで起き、合わせて48人が死亡、100人が負傷した。

 カブールの事件では、議会関連施設内の2か所で爆発があり、少なくとも30人が死亡、80人が負傷した。同施設には各議員の事務所が入っており、爆発は職員らが施設を出ようとしていた際に発生。旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出した。

 その数時間後、南部カンダハル(Kandahar)州カンダハルにある州知事庁舎内でソファの中に仕掛けられていた爆発物がさく裂し、少なくとも11人が死亡した。爆発が起こった際、アラブ首長国連邦(UAE)の駐アフガニスタン大使が同庁舎を訪問中で、大使は負傷したものの命に別条はなかった。

 また同日には両事件に先立ち、情勢不安定なヘルマンド(Helmand)州の州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)でもタリバンによる自爆攻撃が発生し、7人が犠牲になっていた。

 タリバンの攻撃は例年冬には弱まるが、今年はその冬の始まりにもかかわらず、全国各地で攻撃が相次いでいる。

 アフガニスタンでは、米主導の部隊がタリバンに加え、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の一掃を目指しているものの苦戦を強いられており、一連の事件はアフガニスタン国内の治安がますます悪化している様子を浮き彫りにした。(c)AFP/Usman SHARIFI