【1月8日 AFP】米フロリダ(Florida)州のフォートローダーデール・ハリウッド国際空港(Fort Lauderdale-Hollywood International Airport)空港で6日に起きた銃乱射事件で、米当局は7日、イラク従軍経験のある元アラスカ(Alaska)州兵、エステバン・サンティアゴ(Esteban Santiago)容疑者(26)を、銃器犯罪などで訴追した。連邦捜査局(FBI)の関係者は同日、犯行動機について「テロリズムの観点」を排除せずに調べていると述べた。

 マイアミ(Miami)のFBI現場事務所の責任者であるジョージ・ピロ(George Piro)特別捜査官は、「この恐ろしい襲撃事件について、あらゆる可能性や動機の捜査を継続する」と語った上で、「襲撃の動機をテロリズムの観点から引き続き調べている」と付け加えた。

 事件では5人が死亡した。空港はカリブ海(Caribbean Sea)諸国や中南米諸国への玄関口となっているが、逃げ惑う大勢の人々でパニック状態になるなどしたため閉鎖された。

 ウィフレード・フェレル(Wifredo Ferrer)連邦検事によると、サンティアゴ容疑者は7日、銃器犯罪や空港での暴力行為の罪で訴追された。有罪となった場合、死刑か終身刑を言い渡される可能性もある。初出廷は9日の予定。

 サンティアゴ容疑者は2010年4月から11年2月までイラクに従軍した後、アラスカ州兵に昨年8月まで所属していた。また同容疑者は過去にFBIに対し、過激派組織「イスラム国(IS)」の動画の視聴を強制する国家情報機関に洗脳されているなどと主張していた。(c)AFP/Leila MACOR