欧州に寒波襲来、移民やホームレス含む23人死亡
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【1月8日 AFP】寒波に襲われた欧州では今月5~6日の2日間で移民やホームレスの人々を含む少なくとも23人が死亡した。当局が7日、明らかにした。この週末いっぱいは厳しい寒さが続くため、欧州各国の当局では死者はさらに増えると予測している。
欧州全体の死者23人のうちポーランドでは10人が死亡した。ポーランド政府安全保障センター(RCB)の報道官は、「6日には1日の死者としてはこの冬で最多の7人が死亡した」「その前日には3人の死亡が記録されている」と述べ、「昨年11月1日以降、低体温症による死者は計53人となった」と付け加えた。ポーランドは7日の最低気温が氷点下14度を記録した。
イタリアでも、寒波により48時間で7人が死亡したとされている。同国当局によると死者のうち5人はホームレスの人々で、そのうち2人がポーランド国籍だという。イタリア中部と南東部では大雪が観測されたため、7日朝、バーリ(Bari)、ブリンディシ(Brindisi)の各市とシチリア(Sicily)島で空港が閉鎖された。
チェコ緊急救助当局によると、この冬の最低気温が観測された同国首都プラハ(Prague)ではホームレス2人と駐車場警備員1人の計3人の死亡が確認された。
ロシアの首都モスクワ(Moscow)では夜間の気温が氷点下30度にまで下がり、氷点下24度まで気温が下がったサンクトペテルブルク(St. Petersburg)では警官が低体温症で死亡した男性1人の遺体を発見した。
ブルガリアでは6日、同国南東部のトルコ国境付近の山林で、村人がイラク人移民2人の凍った遺体を発見した。(c)AFP