性的被害は「西洋風の服装のせい」 州内相の発言に批判殺到 インド
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【1月4日 AFP】インド南部のカルナタカ(Karnataka)州バンガロール(Bangalore)で大みそかに行われた祝賀イベントで、複数の女性に対し集団が性的暴行をはたらいたとみられる事件について、治安を担当する州内相が「西洋人のような」服装をしていた女性たちに非があると発言し、批判が殺到している。
暴行事件は昨年12月31日夜に発生。今なお事件に関連する容疑をかけられた人物はいないが、地元メディアは目撃者の証言や、被害に遭った女性らが立ちすくんだり、その場から逃げたりする様子が写った画像などを公開した。警察当局は、容疑者を特定するため監視カメラの映像を徹底的に検証していると明らかにした。
こうした中、カルナタカ州のジー・パラメシュワラ(G Parameshwara)内相はこの事件について、女性らが西洋風の服装をしていた結果起こった「不幸」な暴行事件だったと発言した。
パラメシュワラ内相は現地ニュース専門局タイムズ・ナウ(Times Now)に対し、「まるで西洋人のような若者たちが大勢集まっていた」と述べ、「彼らは考え方だけでなく、服装まで西洋人を真似ようとしている。すると騒ぎが起きたり、一部の女性が襲われたりもする。こういうことは起こるものだ」と語った。
内相は後に自らの発言が誤って引用されたと釈明したが、大きな批判を浴び、中央政府のキラン・リジジュ(Kiren Rijiju)内務担当閣外相は一連の発言を「無責任」だと断じた。またインド国家女性委員会(NCW)のラリサ・クマラマンガラム(Lalitha Kumaramangalam)会長は、同内相は引責辞任すべきだと非難した。(c)AFP