【1月4日 AFP】トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)のナイトクラブで1日未明に起き39人が死亡した銃乱射事件で、同国の日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は3日、犯人の男は内戦下のシリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の一員として戦闘に参加し、戦場で習得した戦闘術を犯行に用いていたと報じた。

 依然として逃亡中の男について同紙は、武器の扱いについて十分な訓練を受けていたもようだと伝えている。

 男の身元は正式に公表されていないが、同紙の情報源豊富なコラムニスト、アブドゥルカディル・セルビ(Abdulkadir Selvi)氏によると、身元は既に特定されており、捜査当局は中央アジア出身の人物という見方に絞り込んでいるという。

 セルビ氏は男が犯行時、シリアの市街戦で学んだ戦闘術を用い、狙撃ではなく腰だめ撃ちをしていたと指摘。また、男は実行犯として「特別に選ばれた」人物だったとも書いている。

 ISは2日、この事件の犯行声明を出した。ISがトルコでの大規模攻撃の犯行を明確に認めたのはこれが初めて。

 トルコ当局は事件に関連し、これまでに16人の身柄を拘束。うち2人は外国人で、イスタンブールの主要空港でトルコ警察によって拘束された。

 またドアン(Dogan)通信によると、拘束された中には逃走中の男の妻も含まれている。妻は男と2人の子どもと共にトルコ・コンヤ(Konya)に滞在していたが、警察に対し、事件については報道で初めて知ったと供述しているという。(c)AFP