【1月3日 AFP】 オーストラリア・シドニー(Sydney)近郊にある高齢者用の刑務所で、妻と孫2人を殺害して服役していた受刑者が別の受刑者を殺害したとして3日、起訴された。男は今回、トースターを凶器として用いたとみられている。

 起訴されたジョン・ウォルシュ(John Walsh)受刑者(77)は、同じ監房に収容されていたフランク・タウンゼンド(Frank Townsend)受刑者(71)を監房内で殴打したとみられており、地元メディアによると、その際サンドイッチ用のトースターを使用したという。

 事件が起きたのは2日夜。監房からの物音を聞きつけた看守が、負傷したタウンゼント受刑者を発見した。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州当局の報道官は「看守が監房内の明かりをつけたところ、暴行を受けた71歳の受刑者(タウンゼント受刑者)を発見した」と述べた。タウンゼント受刑者は病院に搬送されたが、その後、死亡したという。

 当局によると、ウォルシュ受刑者とタウンゼント受刑者との間に問題があったかどうかはわかっていないという。

 ウォルシュ受刑者は2008年、妻と7歳の孫を殴打して殺害し、5歳の孫娘を浴室で溺死させた上、加えて自分の娘もおので殺害しようとしたとして、終身刑の判決を受けていた。(c)AFP