トランプ氏、北の核ミサイル開発をけん制 「そうはならない」
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【1月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は2日、ツイッター(Twitter)への投稿で、北朝鮮に対し、米国領土に到達可能な核ミサイルを開発することにはならないと宣言した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長はこの前日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発が「最終段階」に入ったと宣言。トランプ氏はこれを受け、「北朝鮮は、米国の一部地域に到達可能な核兵器の開発が最終段階に入ったと発表した。そうはならない!」とツイッターに投稿した。
米政府は、北朝鮮の核保有を認めることはないと繰り返し表明しているが、トランプ氏はこれまで同国に対する方針を明確に表明していない。
トランプ氏は先月ツイッターで、「米国は核能力を大幅に強化・拡大しなければならない」と投稿し、冷戦時代(Cold War)の軍拡競争を再燃させるような姿勢を示唆。さらに、中国が軍拡主義を推し進め為替操作を行っていると批判する投稿を行い、中国の反感を買っている。
対立姿勢を強める北朝鮮への対応においては、同国と最も緊密な関係にある中国の協力が必要となるが、トランプ氏は2日、北朝鮮に対する投稿に続き、事態を悪化させるような中国への批判も投稿。「中国は完全に一方的な貿易により膨大な金と富を米国から奪っているが、北朝鮮については協力しようとしない。結構なことだ!」と述べた。(c)AFP