極右支持で何が悪い? 仏パリ郊外の地元住民の本音
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【1月10日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)郊外に住むエミリー・フジュロール(Emilie Fougerolles)さん(34)は2012年の選挙の際、極左に投票した。だが今年の大統領選では、極右政党「国民戦線(FN)」の「差別主義には閉口している」ことを認めながらも、マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首(48)に投票すべきか真剣に検討しているという。
販売員のフジュロールさんが住んでいるのは、パリの西方約50キロに位置し、2014年の統一地方選挙でFNが勝利を収めた10都市のうちの一つ、マントラビル(Mantes-la-Ville)だ。この選挙の勝利で同町には、パリ周辺域で初となるFN所属の首長が誕生した。
極右町長の下でも「日々の生活は何も変わっていない」ことに町民らは安堵(あんど)していると、フジュロールさんは話した。
人口およそ2万人の同町に変化が生まれたのは、むしろ2015年1月以降だ。フランスではイスラム過激派による攻撃が相次ぎ、合わせて238人が犠牲になった。