麻薬組織がクリスマスプレゼント配布、イメージ戦略か メキシコ
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【12月31日 AFP】メキシコの麻薬組織が米国境に接する犯罪多発都市で住民たちにおもちゃ、毛布、七面鳥料理を配布したと報じられた。この件について当局が捜査を行っている。
地元紙レフォルマ(Reforma)が報じたところによると、麻薬組織「カルテル・デル・ノレステ(Cartel del Noreste、CDN)」は今月26日、ヌエボラレド(Nuevo Laredo)でプレゼントを配った。
すべてのプレゼントにはステッカーが張られており、「CDNからあなたにメリークリスマス」などのメッセージが書かれ、クリスマスツリーの根元に置かれたプレゼントのイラストも入っていた。
七面鳥料理にはマッシュポテトが添えられていた。
CDNはメキシコ麻薬抗争でも最悪の残虐行為の一部に関与した超武闘派麻薬組織「セタス(Zetas)」の分派。
北東部タマウリパス(Tamaulipas)州の検察当局は、CDNのクリスマスプレゼント配布についての報道を受け、配布の捜査を行う意向を示した。
麻薬組織はメキシコ全土に悲劇をもたらす一方、中世英国の伝説的義賊ロビン・フッド(Robin Hood)のようなイメージをつくり上げようとしている。(c)AFP