【12月31日 AFP】国際ボブスレー・スケルトン連盟(ISBF)は30日、2014年のソチ冬季五輪で政府主導による組織的なドーピングに関与した疑いがかけられているロシア選手4人に対し、暫定的に出場停止処分を科したことを発表した。

 ISBFによると、ソチ五輪でドーピング疑惑が浮上した選手の調査を国際オリンピック委員会(IOC)が開始したことを受け、ロシアの選手4人に対して同日付で処分を下したとしている。

 ロシアの通信社Rスポーツ(R-Sport)は関係者の話として、処分が科された4人の中には、ソチ五輪のスケルトン男子で金メダルに輝いたアレクサンドル・トレチャコフ(Aleksandr Tretyakov)が含まれていると伝えた。

 トレチャコフ以外ではソチ五輪のスケルトン女子に出場したオルガ・ポティリィツィナ(Olga Potylitsina)、マリア・オルロワ(Maria Orlova)、同種目で銅メダルを獲得したエレーナ・ニキティナ(Elena Nikitina)が処分の対象になったとされている。

 ロシアの国営タス通信(TASS)の報道によると、ロシア・ボブスレー連盟のアレクサンドル・ズブコフ(Alexander Zubkov)会長は、今回の処分を「受け入れることはできない」として、徹底抗戦の構えをみせている。(c)AFP