ボコ・ハラム指導者が動画、ナイジェリア大統領の「敗走」主張を否定
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【12月30日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の指導者で今も潜伏を続けているアブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が29日、動画でメッセージを発表し、同組織が、最後の拠点とされるサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)から敗走したという同国のムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領の主張を否定した。
25分間の動画の中で、覆面姿の戦闘員らを従えたシェカウ容疑者は「われわれは無事だ。われわれはどこからも追い出されてはいない。アラーのおぼしめしのない限り、どんな戦術や戦略でもわれわれの居場所はつかめない」と豪語している。
シェカウ容疑者は、ボコ・ハラムがサンビサ森林地帯から敗走したとクリスマスイブの24日に述べたブハリ大統領に対し「国民にうそをつくな」と言って非難し、「われわれを本当に鎮圧したというなら、この動画の私をどう捉える? でっち上げの発表で私たちを何度殺した?」と問い掛けた。
一方、ナイジェリア軍はこの動画はプロパガンダにすぎないとの簡潔な声明を発表した。
動画の撮影地は今のところ不明だが、シェカウ容疑者はハウサ語とアラビア語で撮影日はクリスマスの25日だと述べた。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR