ポーランド政府、 ダビンチ作品など2460億円相当の美術コレクション購入
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【12月30日 AFP】ポーランド文化省は29日、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の絵画「白貂を抱く貴婦人(Lady with an Ermine)」を含む20億ユーロ(約2460億円)相当の美術コレクションを、チャルトリスキ(Czartoryski)公爵財団から購入した。
ピオトル・グリンスキ(Piotr Glinski)文化・国家遺産相によれば、数千点の美術コレクション購入費として国が支払った金額は「市場相場からすれば、ごくわずか」な1億ユーロ(約120億円)と税金だという。
アダム・カロル・チャルトリスキ(Adam Karol Czartoryski)公爵らが出席し、ポーランドの首都ワルシャワ(Warsaw)の旧王宮で行われたコレクションの譲渡式典で、グリンスキ文化・国家遺産相は「ポーランド国民として、われわれ全員はこれでチャルトリスキ・コレクションの所有者です」とあいさつし喝采を浴びた。
「白貂を抱く貴婦人」は白い貂(テン)を抱いた若い女性の肖像画で、ルネサンス期の巨匠ダビンチによる15世紀の作品。この肖像画と「モナリザ(Mona Lisa)」を含めダビンチが描いたとされる女性の肖像画は4作品のみとされている。
ダビンチの「白貂を抱く貴婦人」には保険金3億5000万ユーロ(約430億円)がかけられている。
購入コレクションにはこのほかにも、レンブラント(Rembrandt)の作品やピエール・オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)らの絵画、作曲家フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の手紙なども含まれている。
これらのコレクションは南部クラクフ(Krakow)の国立美術館で一般公開されるという。(c)AFP/Anna Maria Jakubek