【12月29日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は28日、ロシアがサイバー攻撃を通じて米大統領選に介入したとされる問題について問われ、「コンピューター時代」がもたらした社会の「複雑さ」を嘆いた。

 米フロリダ(Florida)州で自身が経営するリゾート施設「マーアーラゴ・クラブ(Mar-a-Lago Club)」で報道陣の取材に応じたトランプ氏は、バラク・オバマ(Barack Obama)政権が対ロシア制裁を発動するとの見通しについて質問され、「我々は前向きにやっていくべきだと思う」と前置きすると、コンピューター技術の影響の大きさについて熱弁を振るい出した。

「コンピューターは世の中をとてつもなく複雑にしてしまった」。トランプ氏は報道陣にこう語り、「コンピューター時代によって一体何がどうなっているのか、誰も分からない状態になっている」と社会を憂慮。「われわれは速さをはじめ多くの物を手に入れたが、必要な安全性を手に入れたのかは分からない」などと述べた。(c)AFP