「大統領にお茶出さない」発言で反政府系紙社員を逮捕、トルコ
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【12月27日 AFP】トルコの反政府系の左派日刊紙ジュムフリイェト(Cumhuriyet)は26日、「大統領にはお茶を出さない」と発言したとされる同社の社員食堂の責任者が、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を侮辱した罪で逮捕・勾留されたと明らかにした。
ジュムフリイェト紙はエルドアン政権を厳しく批判する数少ないトルコの出版メディアの一つで、当局からたびたび摘発の標的にされている。先月には記者や幹部計10人が逮捕された。
同紙によると、社員食堂の責任者であるシェノル・ブラン(Senol Buran)氏は24日に拘束され、イスタンブール(Istanbul)の刑事裁判所によって再勾留が命じられたという。
問題となっている出来事は、ブラン氏がイスタンブール中心部にある同社オフィスに向かう途中、エルドアン大統領の演説のために道路が封鎖されていた際に起きた。怒ったブラン氏は警官らに「あの男(エルドアン大統領)には1杯のお茶も出さない」と言ったとされる。
これについてジュムフリイェト紙は、ブラン氏本人はエルドアン大統領を侮辱したわけではなく、単にお茶を出さないと言っただけだと主張していると述べた。(c)AFP