ロシア軍機墜落、機体の一部見つかる 当局はテロの可能性否定
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【12月27日 AFP】ロシア南西部の黒海(Black Sea)で起きた同国軍用機の墜落で、救助チームは26日、機体の一部を発見して回収した。乗客乗員92人全員が死亡したこの墜落について、当局はテロの可能性を否定している。
墜落したTu154型機は25日、シリアにあるロシア軍基地に向けて離陸した直後に、リゾート地ソチ(Sochi)沖合の黒海に墜落した。乗客には世界的に有名なロシア軍の公式楽団「アレクサンドロフ・アンサンブル(Alexandrov Ensemble)」の団員60人余りも含まれていた。
国防省によると、26日夜に長さ3.5メートル、幅4.5メートルの機体の一部が見つかり、陸上に引き揚げられた。
捜査当局は墜落原因を特定できておらず、ブラックボックスも水中に沈んだまま依然回収されていないが、当局はテロ行為が原因だったという見方を排除している。
国営メディアが伝えたロシア連邦保安局(FSB)の声明では、操縦ミス、機器の不具合、燃料のトラブル、エンジンへの異物付着という4つの可能性を中心に調査を進めていると説明。「現時点ではテロ行為の可能性を示す兆候や事実は把握していない」としている。(c)AFP/Vasily MAXIMOV with Maria ANTONOVA in Moscow