トランプ氏盟友「オバマ氏、死んでほしい」発言で炎上
このニュースをシェア
【12月26日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領の盟友が、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領について「死んでほしい」、さらにミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人について「ゴリラとのんびり暮らしてほしい」などと発言し、激しい非難を巻き起こしている。
米大統領選でトランプ氏のニューヨーク州選対本部の共同本部長も務めた実業家のカール・パラディーノ(Carl Paladino)氏は23日、現地週刊誌「アートボイス(Artvoice)」の年末特集で問題発言を繰り広げた。
2017年に最も起きてほしいことを問われたパラディーノ氏は、オバマ氏が牛と肉体関係を持ったことが判明し「狂牛病にかかって」「死んでほしい」と回答。
また最も消えてなくなってほしいものを問われると「ミシェル・オバマだ」と回答し、ミシェル夫人について「男性の姿に戻ってゴリラと一緒にジンバブエの奥地でのんびり暮らし、気楽にやってもらいたいものだ」と述べた。
ニューヨーク州知事の共和党元候補でもある同氏の発言はすぐに、ソーシャルメディア上で炎上した。2010年に同氏に勝利した現州知事アンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)氏は「レイシストで醜悪で非難されるしかない発言。パラディーノ氏の人種差別的で扇動的な発言は昔からだ」と批判した。
一方、トランプ氏は現時点でパラディーノ氏を個人的に擁護はしていないが、トランプ氏の広報担当者は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に「絶対的に非難されるすべき発言」だと語った。
非難の嵐に直面したパラディーノ氏は公開書簡を発表し「人種とはまったく関係がない」発言だと釈明したが、この声明でもまたオバマ氏を「臆病な腰抜け」と名指しし、ミシェル夫人についても「どこかへ行った方が幸せになれる」と繰り返した。
ニューヨーク州バッファロー(Buffalo)の宅地開発業者として知られるパラディーノ氏は今月トランプ氏の邸宅があるトランプタワー(Trump Tower)で同氏と面会し、地元紙に「とても和やかだった」と感想を述べている。(c)AFP