絵文字がMoMAに、生みの親「歴史に残った栄誉」を喜ぶ
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【1月3日 AFP】逆Vの字を2つ並べて目、その下に長方形を置いて口に見立てた笑顔マークから、シンプルな天気記号、そして定番のハート──絵文字は今や、世界一の急成長を遂げる言語へと発展をみせている。
絵文字の数は現在約1800種類あるが、この数字はさらに増え続けている。感情、食べ物、職業とあらゆるものを網羅し、人種的な多様性にも対応し、スマートフォン時代になくてはならない存在である。
このデジタルな象形文字の持つ影響力は大きく、今では、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)といった巨匠の作品を多数収蔵している米ニューヨーク近代美術館(MoMA)が、最初期の絵文字デザイン176点を展示するほどだ。
絵文字の生みの親である栗田穣崇(Shigetaka Kurita)氏は、自分のアイデアがここまでの成功を収めたことに今も驚きを覚えずにはいられないと話す。しかし、歴然としたニーズに応えたまでだと考案当時を振り返る。
栗田氏はAFPに対し、「テキストをやりとりする際に困ったり必要だったりということが、別に日本人だけではなく、皆同じようなことを感じていた。恐らく、そういうことだと思う」と語った。
栗田氏は1999年、通信大手NTTドコモ(NTT Docomo)に勤務していた際に、初期の絵文字の一つを考案した。現代版の黄色い「スマイリーフェース」の原形なのだが、実際に見てみると、なかなかそうは思えないようなデザインとなっている。
さらに栗田氏は、天気予報といった情報を、初期の携帯電話の小さな画面上でも見やすくするには、視覚的な助けになるものがあればよいのではないかと考え、それを可能にするための実験にもなっていたことを明らかにした。
そこでヒントを得たのが日本の漫画や漢字だったという。