スノーデン容疑者は「うそつきでロシア情報機関とも接触」 米下院報告書
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【12月23日 AFP】 米下院情報特別委員会(Permanent Select Committee on Intelligence)は22日、米政府による大規模な情報収集活動を暴露した米国家安全保障局(NSA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者は「誇張し、うそをでっち上げる人間」であり、ロシアの情報機関との接触を続けているなどとする報告書を公表した。
一部が編集された状態で公表された報告書は、スノーデン容疑者を正当な内部告発者ではなく、不満を抱いた政府機関の契約職員としている。
スノーデン容疑者は2013年に政府の膨大な機密情報をメディアに漏えい。米政府が2001年9月11日の米同時多発攻撃後に膨大な個人情報を監視していたことが明らかになった。
今回の報告書についてスノーデン容疑者はツイッター(Twitter)で「明らかなうそ」と批判。報告書の内容は歪曲(わいきょく)されており、自身がロシアの政策を批判している事実が意図的に記載されていないと主張した。
米ハワイ(Hawaii)の自宅を離れたスノーデン容疑者は香港(Hong Kong)に短期間滞在した後ロシアに亡命し、現在もロシアで暮らしている。米国に帰国してスパイ行為などの罪で有罪になれば、最長で禁錮30年が言い渡される可能性がある。
スノーデン容疑者に恩赦を与えるよう米大統領に求める運動が行われており、9月に入ってから投資家のジョージ・ソロス(George Soros)氏やツイッターの最高経営責任者(CEO)ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏らも支持を表明している。
恩赦を求めている活動家らはスノーデン容疑者の行動によって米政府の監視活動は抑制され、プライバシー保護のための規制強化にもつながっており、同容疑者は「英雄」として母国に迎えられるべきだと主張している。(c)AFP