VWが社内公用語を英語へ、ドイツ語団体が株売却で抗議
このニュースをシェア
【12月23日 AFP】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が社内公用語を英語とする方針を発表したことを受けて、ドイツ語の振興団体「ドイツ語基金(German Language Foundation)」は22日、抗議のためVW株を売却したことを明らかにした。
VWは先週、グループ内の使用言語をドイツ語から英語に切り替えると発表した。英語化によって自動車業界で最も優秀な人材を採用しやすくなるとしている。
ドイツ語基金は22日に発表した声明で、VWの決定に「失望した」と表明。独経済紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)によると同基金は昨年1株当たり100ユーロ(約1万2000円)で200株購入していたVW株を21日に1株当たり137ユーロ(約1万7000円)で売却し、7400ユーロ(約90万円)の売却益を得たという。
VWは1937年にドイツ北部ウォルフスブルク(Wolfsburg)で創設され、世界的大企業に成長した現在も同地に本社を置いている。(c)AFP