【12月21日 AFP】米グーグル(Google)のウェブサイトでホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の事実の有無について検索すると、「作り話」と主張するウェブサイトが最上位に表示されることが分かり、同社は20日、「信頼できない」情報を除外するためアルゴリズムを見直す方針を明らかにした。

 英紙ガーディアン(Guardian)は先週、グーグルのウェブサイトで「ホロコーストはあったのか?」と検索すると、白人至上主義者のウェブサイト「ストームフロント(Stormfront)」がトップに表示されると報じた。

 ストームフロントは、第2次世界大戦(World War II)中に600万人以上のユダヤ人らが虐殺されたというのは作り話だと主張するグループが運営している。

 グーグルはAFPに、同社の目標は検索に対して「信頼できる結果」を表示すると同時に、「さまざまな情報源から幅広い多様な情報」を提供することだと説明した。

「ある検索に対して、ウェブ上のどのページが最良の答えなのかを判断するのは難しい問題だ。われわれも常に正しくできるわけではない」

 同社はそう認めた上で「信頼できない情報が検索結果の上位に表れ過ぎる場合、手作業で一つずつ該当のウェブサイトを除外するのではなく、拡張性のある自動化したアプローチで問題解決に当たる」と表明した。

 グーグルに対しては、米国の選挙に関連した虚偽ニュースの表示をめぐっても苦情が寄せられており、スンダル・ピチャイ(Sundar Pichai)最高経営責任者(CEO)が改善に取り組むことを約束している。(c)AFP